片岡剣舞 @みちのく盂蘭盆まつり
さて、本日は奥州市江刺区で毎年開催されています「みちのく盂蘭盆まつり」から片岡剣舞さんです。
由来等については「江刺の芸能」から引用します。
明治16年10月に、江刺郡愛宕村駒込から伝承された。(駒込の剣舞については不明)
伝承の品として「片岡剣舞秘伝書」があり、毎年お盆の15日に根岸地区内の初盆の家と正重寺を廻って回向をあげる。
伝承している演目は、三拍子、七拍子、十七拍子、三十三拍子がある。
それにしても、江刺の剣舞の跳人胴は、まるで大念仏のような重厚感がある。
江刺の剣舞は、すべて立采の羽根采である。ので、伝承経路としては門岡系ということができるのかもしれない。
距離的には胆沢系の念仏剣舞と大差ないが、やはり平安時代からの国見山文化圏ということなのだろう。
ところで、この片岡剣舞には道化がついている。
この道化は、胆沢系でいうところのカッカタの役目をしている。
道化らしく始終廻りの観客や子供たちにチョッカイを出して回っていた。
が、最後は熟達者としての面目で踊り手を代表して位牌に香を手向けていた。
江刺の念仏剣舞では、子供たちが踊り子を担っていることが多いが、片岡では成年男子が踊っていて、勇壮な中にも念仏供養の意味合いが深い芸能となっている。
最後にこの家の当主から祝儀がだされたので、それに対して投草で答礼していた。
この辺のやりとりは芸能大会ではお目にかかれない部分である。
機会があったら正重寺での墓回向を見に行こうと思っております。
動画でどうぞ。
