根反の鹿踊り 八坂神社奉納
さて、本日は一戸まつりでの八坂神社に奉納した根反鹿踊りです。
由来については岩手日報社刊「いわての郷土芸能」から
「約四百年前、鹿踊りを舞う加賀の国の修験山伏 一行が根反を訪れたとき、城主根反弥左衛門が城中に招き、部下とともに自ら先頭に立って伝授を受けた。踊りは戦国時代、敵の大軍に苦戦して敗退した将が、野ジカの大群を見つけ、その角にたいまつを結び付けて敵陣に突入、大勝利を収めたという勇壮なもの。
三戸の宮野城主九戸政実も城中のまつりごとの御前舞として踊らせたと伝えられる」
とあります。県指定の無形民俗文化財となっていますが、北上みちのく芸能祭などでも人気の高い芸能です。
昔は集落以外に出て踊ることはなく、一戸町八坂大祭で神輿渡御に供奉し、各戸を門付けして歩くのみということでした。
その由来通り、祭り最終日は鳥海稲荷神社から出発し、
町中を神輿について歩いた後に八坂神社にて奉納という次第でした。
八坂神社での奉納はと予め保存会の方に伺ったら「だいたい5時頃」ということでした。
境内にて小一時間程待った後に鹿踊が入り込んできました。
踊りの構成は、鹿が七頭に太刀二人とササラ一人が基本ですが、お祭りなので沢山出ていました。
囃し手は太鼓と笛です。
入り込んだ直後に輪踊りになります。
ここで 〽まわれまわれ水車 の歌がかかりますが、根反鹿踊の歌は通して40節あるといいます。
続いて中立とササラが出て跳ねます。
次いで三人狂い
演目が終わった後に神社から御花と御神酒です。
それを受けて投げ草となります。
この日はこれを見たいがためにはるばる一戸まつりに来ましたので、感激も一入と言ったところでしょうか。
動画でどうぞ。
