狼ヶ志田神楽 石川悪右衛門合戦 @ 第42回胆江神楽大会
さて本日は、第42回胆江神楽大会から狼ヶ志田神楽さんで 石川悪右衛門合戦です。
その前に、狼ヶ志田神楽さんの由来について(南部神楽系譜調査報告書より)
「狼ヶ志田神楽は、文久元年神楽の祖、菅原甚太郎、菅原新右エ門、菅原今朝吉、小野寺長蔵等が、小山、中沢神楽の本庄板太郎より山伏神楽を伝授された。
明治二十五年十一月、菅原甚太郎が上昼沢佐藤家を通して達古袋と縁組をしたことから、西磐井郡萩荘村達古袋阿部徳太郎、小岩彦三郎両師匠より達古袋神楽を伝授された。
達古袋神楽は、達古袋に永住した羽黒山系山伏一七代元道常学院相模坊が指導したと言われる。
大正五年二の台、養ヶ森、大正八年恩俗、衣川雲南田等に狼ヶ志田神楽を伝授している。
明治二五年初代庭元菅原甚太郎より昭和四四年九代庭元青沼松男に引継がれている。」
現在の代表は高橋先雄さんです。
さて演目は安倍保名に関するものです。
が、寡聞にして私が狼ヶ志田神楽さんの保名関連の演目を拝見するのは初めてでした。
で、同級生の庭元に聞くと約40年ぶりの上演ということです。
そんなことが可能なのか?と思って聞いたら
神台本からセリフを起こして、後は先代の先輩たちの記憶を掘り起こして再演したとこのとです。
閑話休題
安倍保名が歴代の家系の再興を願って泉州信田の明神に参詣するところから始まります。
そこへ、父親の病気平癒を祈願しに来た石川悪右衛門一統とかちあい、石川悪右衛門が追い詰めた白狐の行方を聞かれます。
石川悪右衛門が追い詰めた白狐は、難を逃れるべく信太の森にくると安倍保名の陣屋にあたります。
石川悪右衛門一統はこれを退治せんと追いかけて、安倍保名の陣屋にたどり着きます。
そこで、白狐をめぐって両者の対立となり刀を抜きます。
そこへ白狐が変化した藤倉僧正が姿を現して、両者の取り持ちをなして場を鎮めます。
最後は、僧正と保名がともに先行きの安穏を祈るという場面です。
動画でどうぞ。
