うぐいす沢神楽 婿取り @ 第42回胆江神楽大会
さて本日は、第42回胆江神楽大会からうぐいす沢神楽さんで 婿取りです。道化です。
うぐいす沢神楽さんの由来について「瀬台野系神楽口唱歌誌」他から
「明治26年8月12日鎮座山神神社奉納神楽として創設された。その後第四代まで続いたが継続することが困難となり、昭和13年に神楽供養碑を建立して活動休止となる。
その背景には時代の趨勢で、舞台手踊や新派劇団の組織と戦争態勢になったため活動が困難になったということです。
昭和63年、地域民から復活の声が高まり川内神楽保存会3代目師匠の指導を得て復活したが、舞手が高齢化して演目も限られたものとなった。
平成8年に地域の若者を募り稽古をすすめ、平成12年に舞台披露の伝承式典を開催し、幕神楽を充実して今日に至る。
初代座元佐藤清三郎、二代佐藤清左衛門、三代佐藤清次郎、四代今野武之進」
ということで、現在の代表者は佐藤満雄さんです。
さて、演目は道化です。
つい先日の江刺神楽大会では同じ瀬台野系統である川内神楽さんがこの婿取りを演じていました。
ちなみに瀬台野神楽の道化演目は次のとおり
・神楽たのみ
・傘借り
・婿取り
・関所破り
・味こよしのこうの池
・水かけ地蔵様
・神楽見物
これらの演目復活も是非お願いします。
さて、婿取り
幕出しは
〽 サンやー どげだぃ
ある日、村の旦那様が、オレも一年に一度人のために佳きことをなすべしとて、婚姻の中立ちを思い立ちます。
そこで、近所の若い娘をもつ旦那殿に婿取りをせぬかと問いかけます。
旦那殿が、よき婿あらば願いますと申し出たので旦那殿は知り合いの若者を娶せようと画策します。
そこへやってきた抜け作の若者。
仲人は抜け作に「おまえに佳き嫁を紹介するからついて来い」と話しかけます
そうして婿の身支度を狂言仕立てで行い、嫁の家に行きます。
しかしながら、婿殿と舅が二人でいると、いろいろと思わぬ障碍が現れます。(こいつは現代も同じだ)
馴染めない段階で、舅と婿殿がお互いに遠慮しつつも主張が噛み合わなくなり、ついには喧嘩ごしとなる、教義的な寓話仕立てとなっています。
動画でどうぞ。
