薬莱神社三輪流神楽 「鹿島楽」
さて本日は、薬莱神社三輪流神楽の篝火神楽から 「鹿島楽」です。別称は常陸勝負とも伝えられているようです。
その前に、三輪流神楽の奏楽について少しふれてみる。
奏楽は笛と太鼓なのですが、太鼓については通常は二種類を用いている。
下の画像の手前左にあるのが大きめの締太鼓で「小胴」と呼び、片面を細撥で細かく打つ。
今一つが舞台奥の方にある締太鼓で、こちらは太鼓を立てて腕で支えながら赤布を付けた太撥で大きく拍子を付けて打つというもので「大胴」と呼んでいる。
大小の太鼓を使用するのは同じ法印神楽でも大崎八幡能神楽等の仙台市周辺の神楽や、気仙地方の本吉法印神楽等に同様のものが見られる。
また異伝の法印神楽と呼んでいる流れ神楽(上沼法印神楽、浅部法印神楽)では、現在は太鼓は一つだが、細撥での片面打ちである。
このあたりも、能楽の影響が見て取れる部分かもしれません。
さて、演目の鹿島楽ですが、これは武甕槌命と経津主命が十拳剣を逆さに立てて、大己貴命に国譲りを迫るという内容です。
とはいえ、この演目は祈祷舞の位置づけとなっているため神詠を唱えることもなく、印を結んだ後は刀と錫杖を持って四方を祓いつつ巡ります。
最後には互いに刀を持って刀潜りをします。
神楽秘伝鉦には神詠や和歌を吟ずる部分も記録されているようですが、現在は祈祷舞で舞い納めるようでうす。
動画でどうぞ。
