薬莱神社三輪流神楽 「濫觴、堅座」
さて本日からは、宮城県加美郡加美町に鎮座します薬莱神社里宮にて行われた篝火神楽の様子をリポートしますが、先程帰宅したばかりなので、細かい紹介等は明日以降になります。
篝火神楽は2年に1度なので、前回訪問した2014年いらい3年越しの念願叶っての鑑賞となりました。
上演開始は午後5時からということで、拝殿前の境内には仮設舞台。そして舞台上部には大乗飾りが設えてありました。
神楽開始に先立って、拝殿内では神事が執り行われ、そのご舞台では神楽衆が神前に一拝です。
最初の演目は濫觴、堅座です。
演目解説によると
「楽器の調子を揃え、神楽をこれより始めるという義であります。また、神楽を舞う舞台を祓い清める意味があります。」
ということです。
ちなみに、この日の演者は小学生2人と中学生2人。保存会長さんの話によると、子供たちで獅子舞以外の演目を舞台で演じるのはこれが初めてとのことです。
舞の概要は、五行色の袴を付けた者が四人、それぞれが四方の柱の根に立ち、舞台を踏み鎮めながら廻るというものです。
巡りが終わると、祈祷舞ということもあり、手印を切りつつ一舞します。
その後、四人が寄りつ離れつしますが、手の所作が岩手県北地方の山伏神楽にある「虎の口」を想起させます。
どこかで定通しているのでしょうか、興味がつきません。
終盤は幣束と錫杖を採って四方を鎮めて舞い納めます。
動画でどうぞ。
