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2017.07.04 | Comments(0) | Trackback(0) | カテゴリ神楽

本郷神楽 天の岩戸開 @ 第30回あやめ祭り神楽大会

さて、本日は第30回あやめ祭り神楽大会から本郷神楽さんで天の岩戸開きです。神代舞の部類になります。

その前に本郷神楽さんについて、定本より

「藤沢本郷には、古くから法印神楽が伝えられて来た。 明治一五年、浜横沢の加藤勇八が、西磐井郡厳美村の三輪流瑞山神楽を学び、保呂羽神楽を創設した。加藤勇八の弟子の佐藤留五郎は神楽に精進し、舞もすばらしく神楽の師匠となった。
 大正二年、村社葉山神社の世話係の小野寺馬吉が世話人となり、佐藤留五郎を神楽の師匠として迎え、畠山一夫、熊谷八重治、千葉三郎、熊谷新吉等が舞手となり、葉山神社の代々神楽として、本郷神楽が復活された。
 本郷神楽は、法印神楽の系統を生かし、サンヤ舞とも言われる山神舞、荒神、水神、明神、流転、天下り、八幡舞の七つの荒舞をも残している。」とあります。

現在の代表は佐藤賢吉さんです。

この日の胴取りは、畠山春男さんです。矍鑠としていますね!



さて、天の岩戸開きですが、登場する神々が多いので画像も沢山です。

素戔嗚尊の狼藉に耐えかねて、天照大神が天の岩戸に籠もったため、世の中が暗闇になり悪鬼が跋扈する危難となります。

これを憂いた天児屋根命が出て、神諮りに諮りて岩戸を開かんと呼びかけます。

IMG_4121_20170704202222bb0.jpg

それに応えて、まず天太玉之尊が出ます。

IMG_4124.jpg

続いて思兼之尊が出ます。

IMG_4126.jpg

そして、天之鈿女命が出て、一舞します。

IMG_4129.jpg

神々が集うたところで荒調子になり、猿田彦尊が出て天之鈿女命に岩戸の前で御神楽を舞い給えと命じます
岩戸開きに猿田彦が出てくるのは珍しいですが、岩戸入りでは両者が出会っているので、こういう筋立てもあるのかと思います。

IMG_4134.jpg

八雲立つの調子に合わせて手力雄命が 〽 出雲八重垣 の唄とともに現れますが この時に神々が一斉に出雲八重垣の唄を歌うのが特徴です。
手力雄命が天の岩戸を開けようとしますが、岩戸の隙間から漏れる光を見ただけで気絶してしまいます。
この辺の演出は本郷神楽の特徴で興味深いところです。
天児屋根尊が起こして、再度岩戸開きをするよう励まします。

IMG_4147_20170704202230642.jpg

ついに、岩戸を海中に投げ入れて、天照大神を迎えることができました。

IMG_4151.jpg

めでたく岩戸が開いたところで、千代の御神楽です。

IMG_4154.jpg

動画でどうぞ。

テーマ:伝統芸能 - ジャンル:学問・文化・芸術

2017.07.04 |

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Author:祭りの追っかけ
祭・・・それは祈り、畏れ、そして縋り付くばかりの信仰、神人共生の歓びの象徴。さて、明日のエネルギーの糧を求めに彷徨おう。

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