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2017.06.11 | Comments(0) | Trackback(0) | カテゴリ神楽

長下田神楽 「打ち鳴らし~三番叟」 @ 第13回神楽共演石越大会

さて本日は、宮城県登米市石越町で第13回神楽共演石越大会が開催されました。

なので、本日からはそのリポートをお届けします。

今日は6月11日、東日本大震災から6年と3ヶ月が過ぎたということで、この神楽共演会の趣旨にあるとおり復興支援も兼ねていることから、参集した皆さんで黙祷を捧げました。

で、最初は長下田神楽さんから始まりました。

その前に長下田神楽の由来について

「明治26年(1893)、岩手県西磐井郡花泉町の上油田神楽の南部神楽師 佐藤和三郎を師匠に招き、五穀豊穣を祈願して「橋向神楽」として創設されましたが、その後、二つに分かれ、昭和24年(1949)池田清治を師匠に「長下田神楽」として継承され、現在に至っています。
昭和23年に保存会が設立され平成17年に登米市無形文化財に指定されています。
保持する演目は、
(神代三十三番)地割、宮鎮、七釜、棟上、庭鎮、初夜榊、宝剣、龍殿、普勝、七五三切、王ノ目、魔王、地讃、荒神、五大龍、湯引、帝童、笹結、薬師、三番叟、大乗ノ下、天王、正足、神拝、神招舞、後夜榊、蕨折、岩戸入り、岩戸開き、鐘巻、鬼門、橋引、権現
(神代三十三番外)神おろしの舞、八幡舞、雛之川舞、西の雲(鳥舞)、御室焼、天神七代、地神三代、彦火火出見尊、水神明神舞、天孫降臨
(狂言)牛若丸鞍馬破り、朝見ずの里、源義経東下り、屋島合戦、一の谷合戦、熊谷直実敦盛首取りの場、石童丸、待賢門の戦、信田が森安倍保名子別れの場、
となっています。大乗神楽の演目もかつては演じていたということのようです。」

現在の代表は猪股一雄さんです。



そして、神楽です。

南部神楽は、岩手県側に伝承されている山伏神楽と宮城県側の沿岸部に伝承されていた法印神楽との二種類の神楽の顕著な部分を巧みに組み合わせて創編した神楽です。

しかしながら、伝承元に近いこの長下田神楽さんでは、江戸期の神楽の舞い方をよく残しているようです。

DSC01550.jpg


沖の千鳥が遊ぶように 沖のカモメが舞うように~


そして何よりも何よりも!この舞手さんのコワが素晴らしい!
故事に基づきながらも神事芸能としての三番叟をしっかりと体現しているのが素晴らしい。

DSC01553.jpg

動画でどうぞ。

テーマ:伝統芸能 - ジャンル:学問・文化・芸術

2017.06.11 |

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Author:祭りの追っかけ
祭・・・それは祈り、畏れ、そして縋り付くばかりの信仰、神人共生の歓びの象徴。さて、明日のエネルギーの糧を求めに彷徨おう。

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