浮田神楽 天熊人五穀 @ 舞初め
さて本日は、浮田神楽さんの舞初めから 天熊人五穀です。
さて、荒舞です。
女舞である汐汲舞の次にこれをもってくるなんて、番組構成の妙といえますね。
浮田神楽の佐々木代表は荒舞の名手といわれますが、岩手日報社刊「いわての郷土芸能」によれば、浮田神楽の特長は泥臭さにあるという。足捌きなど、よそではスーッと流すところを一つ一つ踏み込むのだという。そういった面も鑑賞のポイントいえるかもしれません。
天熊人五穀は山伏神楽では最も人気のある荒舞の一つで、農業にとって大切な五穀の始まりを説く演目となっています。
対になる演目に天照五穀(女五穀)があり、こちらが静の五穀とすれば、天熊人はまさしく荒々しい動の五穀舞といえます。冒頭は天熊人の一人舞で激しい練舞が続きます。
そこへ天太玉命が出て、天熊人に豊葦原の中津国へ行って保食神を訪ねて来いと命じます。
すると保食神と稲荷神が現れて五穀の種を差し出します。
神々が揃ったところで幕内で舎文がかかり、この世の五穀の恵みの由来を説きます。
そして太玉命の千代の御神楽奏すべしの言葉によって面を外して崩し舞となります。
動画でどうぞ。
