浮田神楽 松迎 @ 舞初め2017
さて本日は、浮田神楽さんの舞初めから松迎です。
さて、演目の松迎は式外十二番に位置づけられている。
丹後の国の根野辺の長者に二人の子があり、兄は千秋(せんしゅう)、弟は萬歳(ばんぜい)という長寿の兄弟である。
幕出し唄は 〽 ヨーホー 松が谷だ ヨイイヨイヨイ
松迎では鳥兜の鶏が無いような羽烏帽子を付けていますが、一人の羽烏帽子の後方に剣がついています。(下の画像では左の一人)剣がついている方が弟だということです。
二人で廻りながら連舞をし、千秋が幕前で立ち止まったところで舎文がかかります。
〽 それ丹後の国根野辺の長者の二人の子に、兄をば千秋、弟を萬歳といいし者、兄弟二人な同じ心となり、父の仰せに従いて忽ち徳を申さんと根野辺の雪のことなれば、花を盛りに身を偲び、汝らをよしたいて髭を洗えば、我二人な手を合わせて天下を往来し奉る。天下泰平のことなれば、とかくはこれに年をへて
次に「さらば床几に腰をかけ・・・」で座して更に門松を寿ぐ舎文が続く
〽 松を門にさっと立て で手にした小松を床に差し立てる
ここの舎文は東西南北に向かって良き年を祈るものとなっているようです。
舎文が終わると面をはずして崩し舞です。
年の初めに相応しい神楽能の一番、松迎で晴れやかな気持ちになりました。
動画でどうぞ。
