2017.03.23 | Comments(0) | Trackback(0) | カテゴリシシ踊り

行山流都鳥鹿踊 案山子踊 Full @第50回胆沢郷土芸能まつり

さて、本日からは3月12日に行われました第50回胆沢郷土芸能まつりの様子をリポートしていきます。

この公開イベントは前回の祭典あいさつで「胆沢区単独の祭典は、これが最後。来年から出演団体を市内全域に拡大させ、広域的な取り組みをする」ということでしたが、奥州市議会で地域自治区存続の流れになったことにより継続して開催されることになったようです。

まづは由来について、

「伊藤伴内(南三陸町志津川)の門弟のひとり行山清左衛門から伝わり、さらに寛政5年に平泉町の三代行水軒中津川清左衛門義胤から「行山流踊り」として伝授されたといわれ、以来今日までの永い間、多くの先輩達によって踊り継がれて来ました。」

とあります。

胆沢のしし踊りには三つの系統があるといわれ、行山四郎兵衛を元祖とする(胆沢区)徳岡経由と(一関市厳美町)山谷経由のものと、行山清左衛門を元祖とする平泉の達谷窟経由のものとがあるという。
都鳥鹿踊は平泉の達谷窟経由で麓行山躍で、同じく胆沢の供養塚鹿踊とともに水沢栃ノ木や金ケ崎細野・北方・御免等に伝承している。

現在の代表は高橋勇人さんで、メンバー18人の中には胆沢区以外の出身者や女性も加入しているという。



さて、演目の案山子踊ですが、今回は50分にも及ぶ完全フルバージョンということである。
「本来の伝承活動は、原形を崩さないこと」と踊り組メンバーが言うように、通常のイベントステージでは限られた時間設定なので、伝承されている本来の形を省略化して上演するのが常となっているが、今回は全部通しで行うということでした。
さぞかし稽古も骨の折れる苦労があったことと推察するとともに敬服の至りです。

案山子踊は、鹿踊の演目の中でも鹿の獣性を表現した演目ですが、この時の上演では、鹿同士が案山子を怪しんで、「何だろう?どうしたものか?」と評定する場面が何度も繰り返して表現されます。
これがコミカルでもありドラマティックでもあり、長丁場の演目を飽きさせずに見せる要素となっている。

IMG_2058.jpg

そして、ついに意を決した親鹿が案山子に挑みかかり、笠を咥えて引き剥がします。
この時、獅子頭の口が開くことに着目していただきたい。
鹿頭の歯の部分は、通常は一枚板で作られていて開くことは無い。
がしかし、仙台の八幡堂系の鹿踊では上顎と下顎がカタカタ鳴るように分かれている。
これは鹿頭も獅子舞の頭から派生したものであることなのかもしれない。

IMG_2064.jpg

兎にも角にも、咥えて笠を地面に叩きつけて、自分の勇気と力を誇示する親鹿が勇壮に舞い跳ねる。

IMG_2071.jpg

都鳥鹿踊さんは、他にも演目復活にと頑張っておられます。
これからも楽しみです。

IMG_2074.jpg

動画でどうぞ。

テーマ:伝統芸能 - ジャンル:学問・文化・芸術

2017.03.23 |

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Author:祭りの追っかけ
祭・・・それは祈り、畏れ、そして縋り付くばかりの信仰、神人共生の歓びの象徴。さて、明日のエネルギーの糧を求めに彷徨おう。

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