牧澤神楽 彦火火出見尊@ 第10回祀りの賑わい
さて本日は、第10回祀りの賑わいから、牧澤神楽さんで彦火火出見尊です。
さて、彦火火出見尊ですが、牧澤神楽さんの神台本「日本振袖」においては9番目の演目として書かれています。
演目は、神話の海幸山幸の物語を神楽に仕組んだものです。
天孫瓊瓊杵尊の子、彦火火出見尊と火遠理尊の兄弟の諍いの話です。
冒頭の神歌は
〽 皇(スメラギ)の エーイエーイヨーイ
羽黒山 ハイエーイヨーイヨーイ
彦火火出見尊です 弓矢の名手です
兄 火遠理尊です 魚釣の名手です
ある日、彦火火出見尊は自らの所領である山の幸を兄に譲る代わりに兄の所領である海浜の国々をくれとせがみます。
(物語は海釣りと山狩の交換ですが、実際は所領争いと思えます)
ところが、兄火遠理尊が弟から借り受けた弓矢で狩をなすといえども一匹の獣も得ることができず、気が荒くなります。
一方の彦火火出見尊は、望んだ海辺で釣りをするも、釣り針を魚に取られ、収集のつかない次第となり困り果てます。
兄に弓と矢を返されたが、無くした釣り針を返す術に困り果てる彦炎出見尊です。
〽 應 吾が帯する劔をもって造り返すといえども 承引ならず 何と言い訳申さんやのう
ここで、幕入りとなりますが、話はこの後、浜辺でシオツチノオジに出会い竜宮へ渡る展開になりますが、まずはここまで。
動画でどうぞ。
