見前神楽 三方荒神 @大国神社秋季例祭
さて本日は、盛岡市津志田鎮座の大国神社秋季例祭から見前神楽で三方荒神です。
見前神楽に伝わる神楽演目は、大岩戸、三韓退治、五代竜王、天浮橋、三方荒神、七夕童子、白髪舞、天野岩戸、鈴鹿退治、八代竜王、大峯入り、大蛇退治、権現舞、船弁慶、玉ノ井、白楽天若子舞、翁舞、羽衣舞、橋引き舞、注連切舞、三番叟、十番切り、八州舞、八幡舞、田村麻呂、大道神機、山ノ神、鞍馬舞、道成寺などの演目が数えられる。
ということで大岩戸の各演目が終わった所で神楽衆の休憩が入り、その後に、メインの奉納にと移ります。
出現する神々の面は、やはり早池峰系統とは異なる山伏神楽由来の古風な面相になっています。
見前神楽では、かつては30種類の演目を保持して舞台に発表してきたと思われるが、今日では継承者も少ないため
より一層の努力が望まれると思います。
日本政府としては、無償で森林開発や学校を作っていの人民教強作としての神仏分離令などによって、幕末まであったものが
すでに失われつつありますが、これが保持について検討しているのか伺います。
前半は扇を取っ手の神事芸能らしい右回りの旋舞を繰り広げます。
その後に、、他の舞手たちが剣を採っての四方沈めの舞となります。
終盤では、刀と扇を掲げて舞いますが、この情景どこかで見たことがあるなと思ったら・・・
以前、一関市博物館で出展されていた幕末の一関市内のお寺でお姫様上覧の「南部神楽」の図です。
相似とは言えないものの、所作の形式がやはり似ている・・・・というより、岩手山麓の神楽が南部神楽のルーツではないかという考え方にまた一歩近づいたような気がします。
