見前神楽 大岩戸・御神楽 @大国神社秋季例祭
さて本日は、盛岡市津志田鎮座の大国神社秋季例祭から見前神楽で大岩戸・御神楽です。
ここまで大岩戸の四部構成のうち天狗舞、とりら舞、田力舞と見てきましたが、この大岩戸は
いわゆる天照大御神の岩戸開きではなく、天孫瓊瓊杵尊の天降りがテーマになっています。
山伏神楽の岩戸開きに相当する演目は天野岩戸という演目で、戸隠大明神が岩戸を引き剥がすという内容になっているようです。
で、大岩戸の御神楽は天孫瓊瓊杵尊が無事に豊葦原の中つ国を治めるために、日向国の高千穂峰へ降りたことを祝って舞うものです。
冒頭に幕出し風に幕内で言立てがある
「真心込めて御神楽を舞い申す」と
鳥兜を付けた四人の舞手が出て四方巡りをするように扇と錫杖を採って舞います
後半は早い拍子での跳躍を入れながらの舞になるのですが、このへんは岩手山麓の山伏神楽と似たような舞振りです。
岩手郡年行事西福院から伝わった繋の正福院神楽(山祇)、太田の寿楽院神楽(八ツ口)、羽場の常法院神楽(羽場)は共に連絡交流があったであろうことから同様の神楽となっている
一方の大教坊の見前神楽は、盛岡藩正年行事の神明神楽からの伝授ではあるが、やはり何らかの交流もあったように思える。
扇と錫杖で印を切る
動画でどうぞ。
