見前神楽 大岩戸・田力舞 @大国神社秋季例祭
さて本日は、盛岡市津志田鎮座の大国神社秋季例祭から見前神楽で大岩戸・田力舞です。
見前神楽は盛岡八幡宮宮司の宮崎家から伝授ということだが、その八幡宮に社付神楽としてあったのが神明神楽ということです。
その神明社は元は生姜町(元神明町)にあり、自光坊なる修験が神楽を修めていたという。
その後、神明社が八幡宮に併祀されると神明神楽も衰退していった。
しかしながら、自光坊がもう一組神楽を伝授していたのが見前村の神楽であったということだ。
煙草町に神明社が創建されたのが元禄8年(1695年)、で宝暦2年(1752年)以後は神明町となった。
文化9年(1812年)に生姜町と改められたとあるので、八幡宮に併祀されたのはこの頃か。
そして、見前神楽の寿大教坊から藪川の明学院に山伏神楽を伝授したのが文政3年(1820)という流れだと推察される。
従って現在の見前神楽は、神明神楽としているものの山伏神楽の残照が色濃く残っている。
演目の田力男舞は、猿田彦が祓いとりら舞によって賑々しく岩戸の前で舞遊んで天照大御神の関心を惹いた所で岩戸を開ける役目であることを表わしている。
しかしながら、力強く四方を祓い清める所作が多く、祈祷舞のような感もあり、十二座神楽の手力雄命のようでもある。
動画でどうぞ。
