fc2ブログ
2016.12.26 | Comments(0) | Trackback(0) | カテゴリ神楽

田中白山権現舞 @江刺民俗芸能フェスティバル

さて本日は、江刺民俗芸能フェスティバルから最後の締めで権現舞です。

田中白山権現舞の由来について当日パンフレットより

「昭和の初頭、「早池峰神楽」の流れを受けた稲瀬の佐野向地区に伝わる権現舞を、藤里村下横瀬地区の有志が伝習したものです。有志の一人であった大工の及川泰二郎氏が「権現獅子」を彫像しました。
この獅子頭を祀るために田中地区に白山神社を建立し、今に至っております。
権現舞は、紆余曲折を経て、今日まで100年あまり代々受け継がれ、現在は、平成26年からの4代目となっております。」

とあります。伝承元の佐野向神楽は嘉永6年に和賀郡十二鏑村(現花巻市東和町)土沢神楽から習得しているので、大償系統ということになります。



大償流と思うのですが、太鼓拍子や神歌の調子など、二戸地方の山伏神楽に近いものがあります。

IMG_9028.jpg


「御神楽歌」「下舞」「権現舞」「米上げ」の順に演じられる訳ですが、独特です。
江刺区内の他の権現舞も大体同じ芸体ではあります。

IMG_9032.jpg

別当による米上げです。
塩、米、酒の順に権現様による祓い清めが行われます。

IMG_9041.jpg

こちらでは更に刀でもって祓う所作があります。
同じ江刺の稲瀬周辺では、「ナガラエ」という青赤布を権現舞に噛ませますが、それとは趣を異にしていて、より強い祓いの祈祷をしている感じです。

IMG_9048.jpg

動画でどうぞ。

テーマ:伝統芸能 - ジャンル:学問・文化・芸術

2016.12.26 |

«  | ホーム |  »

プロフィール

祭りの追っかけ

Author:祭りの追っかけ
祭・・・それは祈り、畏れ、そして縋り付くばかりの信仰、神人共生の歓びの象徴。さて、明日のエネルギーの糧を求めに彷徨おう。

カレンダー

11 | 2016/12 | 01
- - - - 1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31

月別アーカイブ