田中白山権現舞 @江刺民俗芸能フェスティバル
さて本日は、江刺民俗芸能フェスティバルから最後の締めで権現舞です。
田中白山権現舞の由来について当日パンフレットより
「昭和の初頭、「早池峰神楽」の流れを受けた稲瀬の佐野向地区に伝わる権現舞を、藤里村下横瀬地区の有志が伝習したものです。有志の一人であった大工の及川泰二郎氏が「権現獅子」を彫像しました。
この獅子頭を祀るために田中地区に白山神社を建立し、今に至っております。
権現舞は、紆余曲折を経て、今日まで100年あまり代々受け継がれ、現在は、平成26年からの4代目となっております。」
とあります。伝承元の佐野向神楽は嘉永6年に和賀郡十二鏑村(現花巻市東和町)土沢神楽から習得しているので、大償系統ということになります。
大償流と思うのですが、太鼓拍子や神歌の調子など、二戸地方の山伏神楽に近いものがあります。
「御神楽歌」「下舞」「権現舞」「米上げ」の順に演じられる訳ですが、独特です。
江刺区内の他の権現舞も大体同じ芸体ではあります。
別当による米上げです。
塩、米、酒の順に権現様による祓い清めが行われます。
こちらでは更に刀でもって祓う所作があります。
同じ江刺の稲瀬周辺では、「ナガラエ」という青赤布を権現舞に噛ませますが、それとは趣を異にしていて、より強い祓いの祈祷をしている感じです。
動画でどうぞ。
