奥山行山流地ノ神鹿踊 案山子踊
さて本日は、江刺民俗芸能フェスティバルから奥山行山流地ノ神鹿踊で案山子踊です。
その前に、地ノ神鹿踊の由来について当日パンフレットより
「文政4年(1821年)8月に、東磐井郡大東町(現一関市)の山口屋敷・喜左衛門から、伊手地ノ神の円蔵に伝授され、現在にいたっています。ゆったりとした踊り方と細やかな足さばきが、行山流山口派の当時の特徴を残していると言われています。
昭和52年3月31日に、旧江刺市の無形民俗文化財に指定されています。」
公式サイトはこちら⇒地ノ神鹿踊のホームページ
〽 あれに 見えるは 猟師か案山子か ご油断なされて 撃たれ給うな
地ノ神鹿踊の装束は、前幕の喉印が井桁に九曜紋、「行山」「地ノ神」の文字と鶴丸紋がつく。
流しは中立、雌鹿が「陸奥濃信夫牡鹿廼牝鹿乃里聲遠楚呂遍天阿曽婦志加可毛」(みちのくのしのぶおじかのめじかのさとこえをそろえてあそぶしかかも)」の和歌が書かれていて、山口派であることを証している。
側鹿の流しは倶利伽羅剣が描かれ、不動明王を奉ずる修験山伏の
大口袴は中立、雌鹿が熨斗で、側鹿は牡丹で背面は唐獅子牡丹。
太鼓の調べ隠しは対鶴紋が並ぶ。
さて、案山子踊なので鹿が遊ぶうちに案山子に出会い、恐る恐る近づいて藁人形と気づいて安心するという所作事の役踊です。
中立が角で帽子を吹っ飛します。
〽 天竺の 白山林の むら笹を これに下ろして 竹と読み候
その竹を 鹿の案山子に 立てられて それに恐れて 後に引き候
動画でどうぞ。
