小川原流和田神楽 八幡舞
さて本日は、江刺民俗芸能フェスティバルから和田神楽で八幡舞です。
和田神楽の由来については定本より
「昭和七年、江刺郡田原村小田代、川内神楽の師匠菊地庄右エ門師匠他六名の師匠の指導にて、和田神楽を創設した。
二代庭元及川弘二、三代及川喜三郎、四代菊地輝雄、五代菅原真悦、佐藤卯三郎は六代目である。
昭和五六年、和田神楽創立五○周年記念式典を行っている。」
とありますが、現在の代表は佐藤隆司さんです。そして、和田神楽は小川原流和田神楽と称していますが、この小川原流というのは元になった瀬台野神楽の明治初年代の神楽師匠である小河原房松からとったものという。
演目は式舞の八幡舞です。
幕上げは
〽 応神天皇八幡大神宮 この御代に誕生示すものなり サンヨー
八幡舞は瀬台野流神楽において、比較的山伏神楽系統の芸態が色濃く出ている演目です。
品陀和気命(応神天皇)と品夜和気命の二神の相舞で、弓と矢を採って厳かに舞う神舞であり、四方鎮護、悪魔降伏、七難即滅、家内安全守護を祈祷する舞となっている。
中段では舞手自身による言立てがある。
〽 八幡大神の由来を詳しく尋ぬるに 御父をば仲哀天皇と申し奉るに。御母をば神功皇后と申し奉るに。
御仲睦まじく産ませたもう御子をば 他の国より我が国 他の人より我が人 恵み合わせし神妙の 御神徳ありがたさんよう
ありがたし貴ぶべしい謹むべし 世々の不情は祓いの神 弓矢をとってはうつの神
〽 この御村の五穀豊穂の御ご祈祷守らせ給えや
四方に矢を放って祓い舞い納めます
動画でどうぞ。
