上駒木野參差踊り@ 江刺民俗芸能フェスティバル
さて本日は、江刺民俗芸能フェスティバル2016から招待団体です。
岩手県立雫石高等学校には郷土芸能委員会という生徒が活動する場があり、中でも上駒木野さんさ踊りは超有名です。
郷土芸能委員会については当日プログラムより
「雫石高等学校郷土芸能委員会は、雫石町内の各民区を中心とした民俗芸能の保存会・活動団体が所属する「雫石町無形民俗文化財保存会」に所属し、地域の方々から指導を受けながら、放課後2時間練習をしています。委員会は1年生から各クラス2~ 3
名選出され、3年間取り組みます。現在は3年生8人、2年生2人、 1年生8人で活動しています。
平成28年度の第39回全国高等学校総合文化祭郷土能部門で、優良賞を受賞しました。」
ということです。
今回江刺郷土芸能フェスティバルに招待したいきさつは、江刺郷土芸能保存連合会の及川会長さんが上駒木野さんさ踊りを見て、高校生の踊り手が弾けるような笑顔で踊っていたことに感心し、この姿を江刺の人たちにも見てほしいと思って招聘したということです。
確かに私も上駒木野參差踊を10年程前に初めて見たときには手先から足先までピシッとした振りで、笑顔を崩さずにしっかりと踊る様に感心したものでした。
11月23日に雫石町無形文化財芸能祭が雫石町の野菊ホールで開催され、見に行きました。
その際には、この雫石高校郷土芸能委員会が絶えて久しかった地元の「亀の子つき唄」を復活再現させて上演しました。
このように、地元の郷土芸能を大切にしていこうとする高校生たちの思いは地域の大人たちにも故郷の絆を再認識させる力にもなっていると思います。
仲入りとして「よしゃれ」が披露されましたが、これについてプログラムより
「さんさ踊りは、盛岡市とその周辺地域の代表的な盆踊りで、花笠をかぶり、腰に七色の帯を結んだ衣装で、太鼓、笛、踊りが一緒になって踊ります。今回は、「仲入り」として「よしゃれ」を披露しますが、「よしゃれ」はお祝いの席の最初に唄い踊られる演日の一つです。450年ほど昔、雫石城主斯波(しば)氏との戦いの中で、南部方の隠密が濠の水の取り入れ口を聞きだそうとしましたが、茶屋の嬶様がうまく立ち去らせ、郷侍たちが喜び宴で唄ったのが由来とされています。」
番踊りとなっていますが、男踊りと女踊りがそれぞれ振り付けが異なる点が特徴です。
これからも雫石高校の生徒さんたちが晴れやかな顔で南部の郷土芸能を発信してくれることを期待します。
動画でどうぞ。
