嵯峨立神楽 地神四代 @第39回平野神社奉納神楽大会
さて本日は、第39回平野神社奉納神楽大会から嵯峨立神楽で地神四代 です。
その前に、嵯峨立神楽さんの由来について
「嵯峨立神楽は、修験道賀多羽流と称し弘化年間(1844~ 48)嵯峨立普慶院第二十四世佛心得宗大和尚により伝承されたと言われていますが、中田町上沼八幡山にある「上沼加茂流法印神楽」の由来書には、江戸時代中期、中田町内にある六ヶ院の法印たちにより神楽を執行し、文化・文政の頃には、東和町錦織や嵯峨立の法印も加わり十三ヶ院で神楽を演じていたとの記述があり、現存する古い神楽本には上沼や浅部の法印神楽と同じ演目が残されています。
明治初年、神仏分離令により修験宗が解体され、法印神楽の継続が困難となり、明治初期に当時流行していた南部神楽を取り入れ変容したものと思われます。
他の南部神楽では決して演じることのない法印神楽のみに伝わる「笹結」や「宇賀玉」などの演日が嵯峨立神楽には伝承されており、法印神楽の芸風を色濃く残したきわめて貴重な南部神楽となっています。」
昭和43年に保存会を設立し、平成17年に登米市無形文化財に指定されています。
現在の代表は小野寺高夫さんです。
さて、地神四代とは、イザナギ・イザナミから数えて四代目の神ということです。
天孫瓊々杵命が産ませた子供の彦火火出見命の物語で、海幸彦と山幸彦の物語です。
兄弟でお互いの弓釣り竿を交換して獲物を追い求めます。
弟彦火火出見尊は、兄火遠理命から借りた釣り竿で釣りをしますが、一向に釣れないばかりか魚に釣り針を取られます。
兄の火遠理命は弓矢を借りて獲物を追いますが、一向に取ることができず、「この弓矢には仔細あるべし」と疑いをかけます。
彦火火出見尊は失った釣り針を償うため我が身の剣を砕いて千本の針を兄に献上するも許されず、途方に暮れます。
海辺で塩土翁に出会い、龍宮に釣り針を探しに行きます。
そこで出会った豊玉姫から、失っていた釣り針とともに、潮満珠と潮干珠を授けられます。
それをもって、兄との戦でこれらの宝珠を繰り出すことによって勝利を得ます。
動画でどうぞ。
