江島法印神楽 鬼門 @第39回石巻・桃生・牡鹿地方神楽大会
さて本日は、第39回石巻・桃生・牡鹿地方神楽大会から江島法印神楽で鬼門です。
江島は女川町の東南に位置する離島で、鎌倉時代に日詰氏が拠点としていたことが史上にあがり、独特の文化風習を築いてきた。
江島法印神楽さんの由来について宮城県の民俗芸能1より
「大正8年に登米郡豊里町上町法印神楽の阿部善太郎師たちが江ノ島に渡り、泊まりがけで法印神楽を伝授し、その折りの神楽本も残っている。のち昭和37年ころ桃生町寺崎法印神楽からも取得したという。やはり奏楽や舞型など桃生神楽の芸風が濃い。いまは舞台飾りも省略されているが、この島の習俗としての「オポンレイ」と呼ぶ梵天が舞台のそばに揃べて飾られ独特の趣がある。「オボンレイ」は古い紙幣に毎年新しい四垂を切って重ねられていて、古いものは約150年以上も前のものがあるという。
仮面は30面がある。昭和末期には15,6人もいた保存会員も地元6人と減ったが、島出身の長男たちで現在島外で働いている若い人たち5人を育成していて、将来島に戻るというので後継に望みを掛けている。
毎年5月5日の久須師神社の祭礼に、神楽を行うほか女川港まつりなどにも出演している。新宅振舞とか船玉祭に招かれ、浜の大漁祈願に「西の宮」(姪児)が演じられる。」
ということです。
演目の鬼門は、最初にツケが出て神諷を唱え、ついで悪鬼が綱を持って現れて、西南の柱から北東の柱に綱を渡す。がしかし、最近は素戔嗚尊の一人舞を行う団体が多くなってきている。
この日の江島法印神楽では、先に二人の鬼子が綱を持って出て、道化をしつつ綱を掛けた。
次に素戔嗚尊が出て、綱を切ろうとする。
鬼門の方位には魔神が居て、これを倒して鎮護する。また、西南の方角には病魔がいるため、これを五矢の舞で退散させるという。
戦いに勝った喜びを舞で表し、幕入りとなる。
この後に五請楽、三神楽となっているところもある。
動画でどうぞ。
