川内神楽 彦火火出見尊 @第41回胆江神楽大会
さて本日は、第41回胆江神楽大会から衣川の川内神楽の彦火火出見尊についてです。
川内神楽さんの由来については定本より
「川内神楽は古い歴史を持ち、今より二○○年前川内要害の利平他数名が、西磐井郡厳美村山谷神楽より政吉師匠を招き指導を受けたのが始まりである。
明治末期に至り神楽は各地に盛んになったので、他に負けないようにと再び三輪流山谷神楽より師匠を招き、振り付けを学んだ。
大正五年、西磐井郡平泉戸河内神楽に、また大正一○年頃、胆沢郡前沢町白鳥神楽を指導し組織した。
初代庭元高橋利平、二代利右エ門、三代七右エ門、四代菅原熊太郎、現在の庭元菅原宏は一二代目である。
昭和五三年三月二五日、衣川村より無形文化財の指定を受けた。」
とあり、現在も代表は菅原宏さんで御年86歳、この日も胴を取っております。
演目は、神話の海幸山幸の物語を神楽に仕組んだものです。
天孫瓊瓊杵尊の子、彦火火出見尊と火遠理命の兄弟の諍いの話です。
ネリの拍子で舞い込みます。
山での狩を生業とする弟の彦炎出見の尊が、ある日海での魚釣を生業とする兄爛降尊と互いの持ち物を交換しようと持ちかけます。
ところが兄が弓矢で狩をしようとしても一匹の獣も取れず、頭にきていしまいます。
弟も海に釣りに出かけますが、魚が釣れるどころか、兄の大事な釣り針を魚に持って行かれてしまいます。
彦炎出見の尊が自分の刀を潰して本の釣り針を兄に献上しますが、兄は元の釣り針でなくては許さないと許しません。
しかたなく、彦炎出見の尊が海に釣り針を探しに行くことになります。このあとは龍宮入りへと続きます。
動画でどうぞ。
