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2016.10.31 | Comments(0) | Trackback(0) | カテゴリシシ踊り

舞出鹿踊 案山子踊り @第14回あゆの里まつり

さて本日は、昨日行われました陸前高田市横田町の国道340号沿いにある「川の駅よこた」で開催されましたあゆの里まつりから地元の舞出鹿踊です。

中々楽しそうなイベントでしたが、生出木炭まつりからのハシゴだったので、12時の鹿踊上演だけ見ることができました。
蟹のふわふわ食べたかったな。



さて、舞出鹿踊です。この日は案山子踊りを披露してくれました。

舞出鹿踊の由来について「気仙の民俗芸能(2)」(昭和41年発行)から抜粋

「天明四年(1784)に東磐井郡大原村山口部落(現一関市大東町大原)の山口又助という踊り師匠が横田に来て伝授したことに始まる。当時横田の梅滝屋敷の己之松という人が特に教えを受けたもので、その後、同家が庭元となって今日に至っている。同家に所有の巻物には鹿踊に関して左の如き記録がある。(以下略)」

ということなので、生出鹿踊と同様に行山流山口派の系譜ということのようです。

IMG_7957.jpg

装束について。
前幕は九曜紋が縦に6つと両脇に1つずつ、竹に雀紋と、鶴紋と牡丹が両脇に。そして中立のみ行山の文字が入る。
大口袴は中立のみ緑色で、側鹿は黒となっている。紋は蟹と牡丹。

IMG_7962_2016103121172075b.jpg

流しには和歌が書かれている。

中立ちは菊の紋と「陸奥能信夫牡鹿農女鹿廼郷 声遠曽呂邉天遊婦志嘉可裳 (みちのくのしのぶおじかの女鹿の里 声をそろえて遊ぶ鹿かも)」

IMG_7955.jpg

側鹿は九曜紋に「秋萩のしがらみふせて鳴く鹿の 目に見ゆるかな音のさやけさ」

IMG_7963.jpg

最初に渡りで入ってきて庭誉めを唄います。
ブッコミで入場して入羽で入り、案山子、鹿の子、引き羽で終わります。

IMG_7966.jpg

案山子に驚いた鹿達が恐る恐る案山子の様子を探ります。
最後は中立がササラで案山子を倒します。鹿達は輪になって喜びの踊りとなります。

IMG_7971.jpg

最後に、御花御礼として投草も行われました。

舞出鹿踊のメンバーの中には、出稼ぎで遠くへ行っている人もいて、練習に難儀が生じているということでした。


IMG_7987.jpg

動画でどうぞ。


テーマ:伝統芸能 - ジャンル:学問・文化・芸術

2016.10.31 |

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Author:祭りの追っかけ
祭・・・それは祈り、畏れ、そして縋り付くばかりの信仰、神人共生の歓びの象徴。さて、明日のエネルギーの糧を求めに彷徨おう。

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