舞出鹿踊 案山子踊り @第14回あゆの里まつり
さて本日は、昨日行われました陸前高田市横田町の国道340号沿いにある「川の駅よこた」で開催されましたあゆの里まつりから地元の舞出鹿踊です。
中々楽しそうなイベントでしたが、生出木炭まつりからのハシゴだったので、12時の鹿踊上演だけ見ることができました。
蟹のふわふわ食べたかったな。
さて、舞出鹿踊です。この日は案山子踊りを披露してくれました。
舞出鹿踊の由来について「気仙の民俗芸能(2)」(昭和41年発行)から抜粋
「天明四年(1784)に東磐井郡大原村山口部落(現一関市大東町大原)の山口又助という踊り師匠が横田に来て伝授したことに始まる。当時横田の梅滝屋敷の己之松という人が特に教えを受けたもので、その後、同家が庭元となって今日に至っている。同家に所有の巻物には鹿踊に関して左の如き記録がある。(以下略)」
ということなので、生出鹿踊と同様に行山流山口派の系譜ということのようです。
装束について。
前幕は九曜紋が縦に6つと両脇に1つずつ、竹に雀紋と、鶴紋と牡丹が両脇に。そして中立のみ行山の文字が入る。
大口袴は中立のみ緑色で、側鹿は黒となっている。紋は蟹と牡丹。
流しには和歌が書かれている。
中立ちは菊の紋と「陸奥能信夫牡鹿農女鹿廼郷 声遠曽呂邉天遊婦志嘉可裳 (みちのくのしのぶおじかの女鹿の里 声をそろえて遊ぶ鹿かも)」
側鹿は九曜紋に「秋萩のしがらみふせて鳴く鹿の 目に見ゆるかな音のさやけさ」
最初に渡りで入ってきて庭誉めを唄います。
ブッコミで入場して入羽で入り、案山子、鹿の子、引き羽で終わります。
案山子に驚いた鹿達が恐る恐る案山子の様子を探ります。
最後は中立がササラで案山子を倒します。鹿達は輪になって喜びの踊りとなります。
最後に、御花御礼として投草も行われました。
舞出鹿踊のメンバーの中には、出稼ぎで遠くへ行っている人もいて、練習に難儀が生じているということでした。
動画でどうぞ。
