鵜鳥神楽 清祓 @中尊寺奉納神楽
さて、本日は9月17日に行われた中尊寺奉納神楽の中から鵜鳥神楽の清祓といきます。
この日は、小田代神楽と鵜鳥神楽とが午前・午後の部の二回公演でしたが、私は仕事の都合により午後の部だけ拝見。
して、鵜鳥神楽はいうまでもなく、黒森神楽と並んで岩手県沿岸地方を代表する山伏神楽で、国の重要無形民俗文化財に指定されています。
下閉伊郡普代村に9世紀初めに開かれたとされる鵜鳥神社に伝わる山伏神楽で、室町期の発祥とも言われている。
黒森神楽と同様に正月に舞立ちを行い、隔年で久慈地方までの北廻りと、釜石市までの南廻りを交互に行っている。
胴を取っているのは三上岩富さんです。
普代村の鵜鳥神楽として活動する時は鵜鳥神社の権現様を奉じて神楽をし、隣の田野畑村の大宮神楽として活動するときは大宮神社の権現様を奉じて霞である田野畑村内の集落で神楽を演じるということです。
つまり、昔から三陸沿岸の神楽上手が集まっての寄り合い神楽(スーパースター集団)として活動してきたものです。
ちなみに、9月3日に行われた全国神楽大会ハヤチネ2016の際は、直前の台風10号の惨状を受けて出演を見合わせた鵜鳥神楽でしたが、この日はその分も取り返すかのような心の籠った神楽奉納となりました。
演目の清祓いは、舞込み、座揃いという儀礼に続いて神楽の舞台を祓い清める舞とされている。
清祓いは、伊弉諾尊の舞とされて、伊弉諾尊を追って黄泉の国に行き、朽ち果てた伊弉諾尊に驚いて逃げ帰る際に、黄泉平坂で桃の実を醜女に投げつけて祓ったという故事に因んで罪穢れを祓う舞です。
〽 このや このむらに まがことあるならば この桃玉の御幣をもって 祓い清め申す
動画でどうぞ。
