木田神楽社中 大蛇(おろち) @全国神楽大会ハヤチネ2016
さて本日は、全国神楽大会ハヤチネ2016から木田神楽社中で大蛇(おろち)です。
木田神楽は島根県浜田市旭町の神楽団体で、島根県西部には古くから大元神楽があり、その流れを組む神楽として社中は明治初期に結成したとされます。
7年に1度の大元神社大祭では、神主1人と舞方で託舞を行っていて、毎年11月2日の大元神社例祭および10月15日の木田八幡宮例祭に、木田八幡宮神楽殿で舞っているという。
演目は八岐大蛇退治ですが、素戔嗚尊が天界を追われて地上に降り立ち、簸川を見ると上流から櫛が流れてきたので不思議に思い、流れを遡ると一組の悲嘆にくれた親子に会った。
これが八岐大蛇神話の始まりです。
出雲神楽の大蛇退治といえば蛇腹の大蛇につきます。
中国大陸の蛇頭踊りの影響か、木製の竜頭に布製の蛇腹を付けて、舞手が巧みに大蛇の動きを真似て激しく動きます。
で、櫛稲田姫も大蛇に飲み込まれます。
足名椎手名椎夫婦の娘、櫛稲田姫を救うために奮闘しますが、大蛇の勢いは止められません。
出雲神楽を始め、中国地方の大蛇では、スモークを焚いて煙を出したり、大蛇の口から花火で火を吹いたりと、正にエンターテイメントの世界です。
で、素戔嗚尊も大蛇に巻かれます。
が、最後には策略通り大蛇退治をなしえて、大蛇の尾先から天叢雲剣を取り出してめでたしとなります。
動画でどうぞ。
