南部切田神楽 鞍馬山、三本剣、鳥舞 全国神楽大会ハヤチネ2016
さて本日は、全国神楽大会ハヤチネ2016から南部切田神楽で鞍馬山、三本剣、鳥舞です。
南部切田神楽は青森県十和田市に伝承される山伏系神楽で、昭和31年に、青森県を代表する民俗芸能として、青森県無形民俗文化財第1号に指定され、平成16年には、国記録作成等の措置を講ずべき無形の民俗文化財に選択された。
由来については、当日パンフレットより
「切田神楽は、毎年九月十五日の切田八幡宮の祭礼に、神社拝殿で五頭の獅子による権現舞が奉納される。
この神社は、伝承では、建久2年(1191年)に南部家の始祖南部光行が奥州に下向した際に、神社をこの地に鎮座したと言われています。
例大祭以外では、旧暦1月14日に行われる「お籠り」や、「春祈祷」行事である霞廻」等で披露されます。
切田神楽の舞は、楽人と舞手からなり、楽人は、太鼓1名、笛1名、手平鉦1~2名で構成されます。
楽人は、他の芸能と比較すると舞手と向かい合い、参拝者に背を向けて奏でるのが特徴であり、古い芸能の様式を残しているのが特徴となっています。
演目は、四十数演目伝承されており、代表演目である「権現舞」をはじめ、祈祷舞である「山ノ神舞」や荒舞の「鞍馬山」「三宝荒神」、そして霞廻りや幕揃いの際にしか演じられない狂言が十数演目伝承されています。」
ということです。
切田神楽は代々南部家の御用神楽で、一時衰えたが、江戸時代後期に岩手小鳥谷の舞太夫から、75番の神楽を習って復活した。それ故に、岩手県二戸地方の神楽の流れを汲んでいる。
この日の上演は三演目
最初は鞍馬山 6年ほど前に40年ぶりに復活した演目ということです。
ラッパ面(荒面)の牛若丸と、天狗山の弁慶の2人舞です。
2人が鞍馬山で戦うと言う話で、2人が力比べのように競い合う舞です。
二番目の演目は三本剣です
1人舞の演目で、男面を着け、鉢巻をしてたすきを掛け、指にフレガミを巻いて舞う。
ネリの部分は、手印を結ぶ型が沢山入っていて、修験の風を残しています。
面を外して腰の左右に刀を差し、もう1本の刀を口にくわえたまま、空中回転をします。
背中から地面に落ちる技なので、会場の皆さんもビックリしました。
最後は鳥舞です。
雄鶏、雌鶏の烏帽子を被りながら舞う2人舞です。夫婦和合、子孫繁栄の舞とされ、雄鶏、雌鶏が仲良く餌をついばみながら子孫繁栄、五穀豊穣を表すめでたい舞です。
動画でどうぞ。
