若宮八幡神社太々神楽「釣舞」「追儺舞」
さて本日は、山形県東根市の若宮八幡神社太々神楽から釣舞と追儺舞です。
ところで、この若宮八幡神社に奉納している神楽ですが、幕末に仙台神楽を伝承する以前にも神楽があったようです。
その形態は、伝書によれば獅子舞や湯の花等の文字が見られることから、かつては湯立神楽の系統であったようです。
さて、釣舞です。
十二座神楽では恵比寿舞とも鯛釣り舞とも呼ばれて遍く演じられています。
恵比寿神が釣り竿を持って登場し、釣り場を探ります。
そこへ供の者が出て、扇子をかざして魚が釣れそうな場所を見渡し、ここが良いと恵比寿神に勧めます。
めでたく大きな赤い鯛を釣り上げて祝の舞となります。
次に追儺舞 鬼やらいの舞です。
はじめに赤鬼と青鬼が登場し、何故か相撲を取り始めます。
青鬼が幕に入り、赤鬼が懲罰の対象となる。
次に鍾馗が一升枡を持って現れます。
千歳舞では鉾を持って鬼退治をしましたが、追儺なので豆を入れた一升枡を持っています。
鍾道は、自分の舞を真似て邪魔しようとする赤鬼に怒りを爆発させ、懲らしめようと赤鬼を四方の角に追いつめる。
鍾道が赤鬼を追い込んで飛びはねるたびに、豆はあたりに飛び散ります。
動画でどうぞ。
釣舞
追儺舞
