若宮八幡神社太々神楽 ①奉幣舞
さて本日からは、昨日に訪問した山形県東根市に鎮座する若宮八幡神社に奉斎する太々神楽を採訪して参りましたので、そのリポートとなります。
この神社は、鎌倉時代以来から知行していた小田島氏居城の鬼門の方角に当たる地に建立されたもので、鎌倉の鶴岡八幡宮から勧請されたということで若宮八幡神社となっているのでいか。
それはともかく、地元ではこの社の祭礼日前後に台風の被害があったことから風除けの祈願を込めて「風祭り」として行ってきたという。
神社本殿の下には祭りの賑わいの場が設えてあり、往時は柔剣道の大会が行われていたことだが、この日は子供たちによる花相撲が開催されていました。
これは土俵ですが、中央に神楽座の天蓋のようにバレンが下げられているのが興味深い。
さて、太々神楽です。
この若宮八幡神社太々神楽は、記録によると寛永2年(1625)になんらかの神楽が行われていたとの記録と、天保7年(1836)に仙台の木下白山神社太々神楽の師匠湯原丹波掾に指導を仰いで習得したと有る。
いわゆる仙南地方の十二座神楽の流れを受けたもので、山形県内では唯一の十二座神楽となります。
神楽の始めは、宮司による祝詞奏上に引き続き神舞三演目が行われます。
その最初が奉幣舞です。
奉幣舞は天と地を鎮める祈祷舞でそれぞれに所作が充てられている。
天の舞は指を立てて
風が鎮まるようにと時計回りに廻ります。
その後に下を向きながら反時計回りにめぐる地の舞になる。
そして最後は、御幣と鈴を採って御神楽で舞い納めます。
動画でどうぞ。
