南下幅念仏剣舞 供養碑移設遷座式 その1
さて本日は、14日に行われました奥州市胆沢区に伝承されております南下幅念仏剣舞の供養碑移設遷座式についてです。
南下幅念仏剣舞の由来は次のとおり
「巻物園鏡傅によると、大同三年、出羽の国 羽黒山峰中権大僧都善光院の法印が荒沢鬼渡大明神の御堂にこもり念佛勤行をしている時、ある夜こつ然と二人の老翁が現れて「衆生済度の近道は舞踊の面白さを知らしめた上に導くことにある」と諭された。それに対し彼の法印は「しからば教えて候らえ」と申し上げたところ、一人は座して歌い囃し、一人は立ちて踊り始めた。伝授し終わると二人の姿は虚空に消えて見えなくなった。とあり、この踊りこそ念仏剣舞の始まりとされている。
以来絶やすことなく保存会を結成し伝承されている。胆沢区内では、八団体の剣舞が指定されているが、他の団体と比し一般的にテンポがゆったりしており、それだけ「力み」があると言われている。」
とありますが、現庭元は高橋孝さんです。
南下幅念仏剣舞は伝書は失われたものの文化14年7月に渡辺甚四郎清時から卵太郎に伝授され、以降連綿と伝承されてきたということです。源流は衣川の高館物怪といわれ、他の胆沢の念仏剣舞と同じく念仏胴取りとカッカタがつくことが特徴です。
この念仏剣舞の供養碑は元々は境田の十文字にあったのが、度々の移転を行い、今回も地主さんの意向で移転をするため、今回は粟野善知翁の碑がある広場に移転したという経緯なようです。
で、今回は遷座式とともに、お披露目の剣舞上演となったようです。
ということで、まずは寄せ太鼓に始まり、念仏回向から始まりました。
続いて、一番庭です。
カッカタが入ると一段と古雅な趣があって良いですね。
動画でどうぞ。
