土沢神楽 普勝舞 @第55回北上みちのく芸能まつり
さて、本日は、第55回北上みちのく芸能まつりから土沢神楽で普勝です。
土沢神楽は、花巻市東和町の鏑八幡神社に奉斎する山伏神楽で、正式には早池峰大償流土沢神楽と称します。
大償神楽からの伝承とされていますが時期は明確でないものの、弘化年代の神楽道具などから推測されます。
明治の初期からしばらく中断していたが、明治40(1907)年ごろ、大償の師匠・佐々木直八安太郎を招いて復活したといい、石鳩岡神楽とともに「記録作成等の無形の民俗文化財」として国選択指定を受け、岩手県指定の無形文化財でもあります。
舞い方は早池峰神楽の古い型を残しているといわれ、2月11日の舞初めを始めとして、9月の鏑八幡神社の祭礼などに上演されます。
土沢神楽の舞振りは、現在の大償神楽の様態(?)とは趣を異にし、シンプルに祈祷祈願の舞をより良く残している感じがします。
それ故に、私は初めて土沢神楽を見た時から、この神楽を「端正な神楽」と表現しています。
で、端正な・・・というと、冠詞には「イケメンの」と付きそうですが、この日の舞手は20代の女性天才神楽師です!
この日の諏訪神社は、気温34度でした。
その中で、17分間ノンストップで激しい祈祷舞を演じた彼女には、まさに天之尾羽張神が乗り移ったかのようでした。
動画でどうぞ。
