行山流高瀬鹿踊 礼庭 平成28年8月6日 第55回北上みちのく芸能まつり
さて本日は、第55回北上みちのく芸能まつりから、行山流高瀬鹿踊 についてです。
高瀬鹿踊は住田町下有住に伝承される行山流山口派の鹿踊りです。
旧名は地元神社の名前を取って月山鹿踊ともいい、前幕の左右に「月山」の文字がそめぬかれていおります。
前幕の井桁九曜紋はもとより、装束は気仙沿岸部の行山流の特徴をよく現した装束となっていて、頭は威圧あするかのような気魄の籠もった表情となっています。
中立の流しには「みちのくのしのぶ牡鹿の女鹿の里 声をそろえて遊ぶ鹿かも」とあります。
この高瀬鹿踊がみちのく芸能まつりに出演するのは40年ぶりのことです。
かつては高瀬おどりとも月山鹿踊rとも呼ばれて、そちらこちらの祝祭や庭踊りをしたが、その後衰退していたものを復興させたということです。
尚、伝承元の地ノ神鹿踊から伝授された巻物にはこう書いてあるそうです。
江刺伊手村 地の神屋敷
中立 金蔵
地の神鹿踊は行山流山口派を伝えていたので、現在の高瀬鹿踊にも大きく影響を与えている。
この日は所用で雌獅子が欠けているようですが、様々な所作の中に古態を残している鹿踊りだなと興味深く鑑賞しました。
動画でどうぞ。
