大森神楽 宝蔵破り@ 第39回みちのく神楽大会
さて本日は、第39回みちのく神楽大会から大トリで前回優勝の大森神楽さんの宝蔵破りについてです。
その前に大森神楽さんの由来について
「大森神楽は昭和45年7月、当時の衣川村立衣川小学校大森分校教諭の佐々木久雄(直木賞作家、三好京三)氏と当時衣川村の教育長で大原神楽の師匠、小坂盛雄氏が中心となり、分校の児童に神楽を伝授したのが始まりである。その後学校教育と関わりあいながら活動し、児童全員に踊り伝えられてきた。平成10年3月に大森分校が閉校になり、保存会としてスタートした」
とあります。現在の代表は佐藤吉訓さんです。
この日の胴取りは菅原勝行さんです。
演目は、源氏再興を悲願とする牛若丸が、奥州平泉にて藤原秀衡公から、父義朝が奪われた多神通虎の巻物を取り戻せよとの助言を受けて四国に渡る所から始まります。
牛若丸さんです。
熊山城の下僕衆に紛れ込み、城主鬼一法眼の妹皆鶴姫とよい仲になり、宝蔵のありかをつきとめることができます。
夜陰に紛れて、宝篋の蓋を開け、月明かりに翳しつつ宝物を次々と放り投げては多神通虎の巻物を捜します。
遂にはかの巻物を見つけ出し、秘伝の兵法を読み解きます。
そこへ帰城した鬼一法眼が、城内のただならぬ雰囲気を察して宝蔵に駆けつけると、豈図らんや宝篋は破られて、秘蔵の巻物が盗み取られていることに仰天します。
鬼一法眼とっさに奉公人「奥の殿」の仕業に違いなしと屹立し、追いかけに追いかけて兵法の限りを尽くして奪い返そうとします。
しかしながら、全ての兵法を身につけた牛若丸の方が一枚上手で、兵法比べの末に奥州、平泉を指して飛び去りました。
後に残された鬼一法眼は、己の未熟を知り、妹の皆鶴姫を虚舟に乗せて海路奥州へと流しやり、自らは自刃して果てるのでした。
「あーら、残念 残念!」
動画でどうぞ。
