赤谷神楽 愛の狂言 御番所 @第29回あやめ祭り神楽大会
さて本日は赤谷神楽さんの御番所・愛の狂言 道化です。
その前に、赤谷神楽さんの由来について
「明治26年、鈴木築吉が庭元となり岩手県西磐井郡花泉町、上油田神楽の佐藤和三郎師匠の指導により、橋向神楽を創設する。その後、赤谷神楽と長下田神楽の2つの団体に別れて活動している。
昭和二六年、工藤文市が庭元となり赤谷南部神楽保存会を設立した。
初代庭元鈴木蕊吉、現在の庭元工藤貞夫は五代目である。
平成12年に赤谷神楽創立50周年を記念して神楽共演石越大会を開催し、現在まで続いている。
平成17年に登米市無形文化財に指定されている。
保持する演目は非常に多く、神降し、三番叟、西の雲(鳥舞)、水神明神舞、八雲の舞、宮鎮、等の式舞と天孫降臨、五大竜之舞、宝剣納め、魔王之舞等の神舞、そして牛若丸五條の橋などの源氏もの、五穀米などの劇舞、そしてなによりも得意な狂言と実に幅広い。」
胴取りは工藤貞夫さんです。
そして現在の代表はこの日も道化役がはまり役の小野寺和夫さんです。
名人が道化をやるとこうなります、という好例です
道化「電話かげっか 989の4701っと」 胴取「そいずは、郵便番号だべ、」
・・・場内大爆笑です!
御番所という狂言は古くからあるようです。関所を通ろうとする旅人に何か芸を見せれば通すという設定で、神楽師さんたちが持ち芸を披露するというお楽しみ的な内容になっています。神楽師さんたちは非常に芸達者な方が多いので、民謡民舞や謡曲、あるいは田植踊などを披露することもあります。
赤谷神楽さんでは、その御番所を交通安全の啓蒙とも絡めてニセ警察官の前で一芸を披露させるという趣向になっています。
俵星玄蕃 槍使いが見事です
九段の母 ご婦人方に人気があったと思われます
花と龍 これも人気のある村田英雄の演歌にのせて踊ります。
踊るは、赤谷神楽最年長者ですが、実に身のこなしがキレキレです。
「俺の死に場所ここだと決めた、 花と龍~!!」
動画でどうぞ。
