早川流 真坂鹿踊@第31回みちのく鹿踊大会
さて本日は、みちのく鹿踊大会からトリの真坂鹿踊についてです。
真坂鹿踊の由来について
「真坂の鹿踊は、伊達家御一門の家格をもつ白河家の御抱鹿踊組として邑主の庇護を受け、毎年の城中の盆の行事や関の明神の縁日に踊られ、真坂の家々の盆の供養にも巡って、土地の人々にも愛されてきました。
真坂組より伝授を受けていた清水目組とは相互に親しく交流を続け、技術を磨いてきた結果伝承は確かでどちらも甲乙つけ難い評価を貰つています。
演目も多く、特に導入部に踊る「入掛舞」や劇風な「案山子舞」「三つ狂い」「女鹿かくし」など、観衆の喝采も一段と大きく、踊手も気を良くして盛り上がります。」
とあります。
真坂鹿踊はかつては輝井八鹿踊とも呼ばれ、白川家の庇護も厚く、またある時期は白川家の足軽が四代に渡って踊り組の中立ちを務めるなど、相当の力の入れようだったことがわかります。
装束は権現様の鹿頭に角が横に張りだしてつけてあります。
前幕は真ん中縦に九曜紋が六つ並びその両側には開き日の丸扇が同じく六つずつ並ぶ。
脇には鼓が3つずつ左右に付き、後ろ側には鯉の滝登りが入る。
流しは華鬘結びの下に九曜紋が入り、その下に行参の文字と倶利伽羅竜王が描かれている。
また貝の緒という赤い太紐で縁取られ、太紐の上に玉袈裟のような白い玉がついている。
袴は中立ちと雌鹿のみ茶色地に四ツ竹で、他の鹿は紺地に四ツ竹である。
大口は虎の模様が入っている。
早川流を名乗るのはこの真坂と清水目の二団体のみで、系統としては行山流に入る。
早川流の特徴といえば超ハイスピードのトレモロ打ちの太鼓と、練りの部分で側鹿からの掛け声、そして雌鹿かくしでの観客いじりでしょうか。
また、早川流には演目で坊主舞というのがあり、道化風の男が鹿に混じって踊るとありますが、未だに見たことがありません。早生谷では化け坊主が付くのですが、その元になっているのではと個人的に思っておりますので、真坂鹿踊さん、今度は是非坊主舞を見せて下さい。
動画でどうぞ。
