長下田神楽 一の谷合戦首取りの場@第12回神楽共演石越大会
さて本日は、第12回神楽共演石越大会から長下田神楽さんで一の谷合戦首取りの場です。
長下田神楽さんの由来について
「明治26年(1893)、岩手県西磐井郡花泉町の上油田神楽の南部神楽師 佐藤和三郎を師匠に招き、五穀豊穣を祈願して「橋向神楽」として創設されましたが、その後、二つに分かれ、昭和24年(1949)池田清治を師匠に「長下田神楽」として継承され、現在に至っています。」とあります。
現在の代表は猪股一雄さんです。
演目は一の谷で平敦盛の首を熊谷次郎直実が討ち取る場面です。
熊谷次郎直実が味方の舟に乗り遅れた若武者敦盛を見つけて呼び止めます
平敦盛です。
戦いになり直実に組み伏せられるも、直実は我が子と同じ年頃の敦盛を不憫と思い逃します。
そこへ、同じく早駆けしてきた平山判官秀重に呼び止められ、敵に二心ありと責められます。
やむなく熊谷次郎直実は涙を飲んで敦盛の首を取らざるを得なくなります。
念仏口説きがかかります
〽 西は西方弥陀如来、東は東方南無三宝、南は南方薬師如来、北は北方八幡大菩薩
中に立ったる敦盛が極楽浄土に参るように
最後の場面では敦盛の面と采を持って討ち取ったことを表現している。
ここで多くの神楽では敦盛は幕の陰に退場するのだが、さあにあらず、首のない敦盛が後方に蹲ったままである。
ある意味緊張感が漂う演出である。
〽 迷わず成仏いたされよ
動画でどうぞ。
