青麻神社例祭 湯立神楽 神入舞~神送り
さて、本日は角館神明社の摂社青麻神社の例祭から最後の神入舞です。
本来であれば、奏楽舞手とももっと沢山の神官が集っての神楽奉納なのですが、この日は他事で揃わず不如意な中での奉斎となりました(と、宮司さんも言っておられました)、が十分にこの社での湯立神楽を堪能することができました。
また、この湯立神楽では、最初に大祓祝詞奏上と最後に奉じられる〆切舞があるのですが、それはこの神社以外で執行する際に四方に注連縄を張った場で行うためということです。
ですので、この日は直接青麻神社の前で奉斎するので大祓祝詞奏上と〆切舞は不要ということになるのだそうです。
さて、神入舞です。
本田安次著「霜月神楽之研究」から参照して掲載します。
まず始めにこの演目は「神楽次第」「神楽歌扣」には無い演目で、明治末期以降に他の神楽等から影響を受けて加えられたものといわれている。
舞の中で、袖をくるくると回して差し手をするなど、法印神楽の折居に通ずる所作があったり.
刀を持って舞いながら、途中で空手で剣印で舞をするなど、社家神楽の要素が強い霜月神楽ですが、修験神楽の影響が見てとれる部分が沢山有ることがわかります。
保呂羽山の霜月神楽では、夜中に山の神舞の次に行われる神楽演目となっている神入舞ですが、抜刀しての祈祷舞ということで重要視されているようです。
当ブログでは横手市山内筏伯耆沢に鎮座する筏隊山神社(ばったいさんじんじゃ)での霜月神楽を紹介しましたが、そこでも神入り舞が奉斎されていますので、ご参照ください。
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動画でどうぞ。
