青麻神社例祭 湯立神楽 打ち鳴らし~ケンザン湯清浄
さて、本日からは5月8日に斎行されました、秋田県仙北市角館町鎮座の角館神明社境内社である青麻神社の例祭について書いていきます。
今年のゴールデンウィークは雨に祟られていたのですが、最終日のこの日は爽快な天気となり、朝7時に家を出て角館までドライブ。
角館神明社といえば、毎年9月に行われる角館の祭典で、各町内の曳山が先を競って参拝することで有名で、この祭りには私も何度も足を運んだものです。
しかしながら、この神明社には湯立神楽と獅子神楽が行われているということはあまり知られていないのではないでしょうか。
という訳で、今回はその湯立神楽を観るためにやってきた次第です。
神明社拝殿の北側に、元治元年(1864年)に創建されたという青麻神社があります。
祭神は、天之御中主神 ・天照大御神・月読神ですが、特筆すべきは「中風病退除」にご神徳篤く、この祭りには年配の方々が中風よけの祈願に参拝するということです。
さて、湯立神楽ですので、祭壇の横には湯釜が据えられて、すでに湯気を立てておりました。
この日の訪問に先立って宮司さんに連絡していたので、当日は例祭が始まる前に神楽についてお聞きすることができました。
湯立神楽の次第は角館神明社さんのHPより転載します。
湯立神楽次第】
先、打ち鳴らし(締太鼓・篠笛・銅拍子で奏楽)
次、大祓詞奏上(神職全員で奏上)
次、ケンザン湯清浄(ケンザンとは、元三祓[現在は天津祝詞]で湯釜を祓う詞を指す。湯清浄とは、湯釜を祓い清めて、締太鼓を打ち鳴しながら詞章を唱え、降神を行うことをいう。)
次、五調子舞(鈴と扇を以て舞う)
次、湯加持(湯箒で湯花を散しながら、四方を拝して舞う)
次、巫女舞(鈴と扇、続いてお手掛けと湯箒を持って舞う)
次、各種神楽舞(翁舞・神入舞・その他、但し省略も有)
次、〆切舞(祭場に張られた〆縄を小刀で切り外し、その〆縄、また神楽で使用した御幣や採り物を米を盛った膳の上に載せて舞う、神送りの舞)
以上ですが、この日は人手が足りないということで神楽舞は3つだけでした。
最初に打ち鳴らしです。奏楽が始まると祭りの開始を告げる花火が盛大に上がります。
続いて祝詞奏上の後にケンザン湯清浄です。
太鼓を叩きながら神歌を上げます。
動画でどうぞ。
