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2016.05.22 | Comments(0) | Trackback(0) | カテゴリ神楽

城生野神楽 道化「弥次喜多道中記」「舞納め」@志津川荒砥契約会公演

さて本日は、志津川荒砥契約会公演から大トリで弥次喜多道中記です。道化(ドゲ)です。
16年ぶりの上演ということです。観ることができて誠に感謝感激の至りです。

内容は弥次と喜多の2人の掛け合いで、珍道中でのお笑い話です。

さて、冒頭に頭の良い兄役の弥次が歌いながら出てきますが、これが「ちょぼくれ」になっています。
宮城県では、田植え踊り等に付属してちょぼくれがよく残っていますが、南部神楽でも道化に取り入れられていたという証左です。



南部神楽における道化は、山伏神楽由来のものと、南部神楽の各団体が創作したものとがあり、その数は数十演目にもなるようです。しかしながら、近年は神楽大会向けの演目が主体となってきていることなどから上演機会が減ってきているようです。

そういう中で、今回の道化復演は大変意義のあることだと思います。

胴取りとの応酬も山伏神楽由来です。

IMG_3734_2016052208372844d.jpg

さて、話は利口な兄弥次と、少し抜けた弟喜多が、城生野から南三陸町の荒砥へ出かける道中で、「もしも百両拾ったらどう分けるか」ということでやり取りになります。

利口な兄は一計を案じて全部自分の懐に入るように話をもちかけますが、弟喜多も負けていません。
決着がつかないところで、通りかかった神官に百両は誰がもらうか占ってもらいます。

IMG_3736.jpg

ところが、この神官も怪しげな物を取り出して、しまいには自分に百両が入るという託宣を下しますが・・・あとは動画でお楽しみください。

IMG_3740.jpg

以上で、今回の城生野神楽さんの志津川荒砥契約会公演が終わり、最後に餅まきサービスもありました。

そして、外は少し暗くなり夜神楽の雰囲気もあり、雨もあがったので神楽舞台で舞納めが行われました。
志津川湾に太鼓と鉦が鳴り響き、神送りとともに供養になったと思います。


S1020007.jpg

皆さんが帰っていく坂道には桜も咲いていて、晴れていればもっと良かったな~と思いながら、また再来年も来れたらと思います。

S1020008.jpg

動画でどうぞ。

テーマ:伝統芸能 - ジャンル:学問・文化・芸術

2016.05.22 |

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Author:祭りの追っかけ
祭・・・それは祈り、畏れ、そして縋り付くばかりの信仰、神人共生の歓びの象徴。さて、明日のエネルギーの糧を求めに彷徨おう。

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