栗原神楽 安倍保名捕らわれの場@第46回岩手県南宮城県北神楽大会
さて本日は、第46回岩手県南宮城県北神楽大会から栗原神楽さんで安倍保名捕らわれの場です。
その前に栗原神楽さんの由来については定本より
「明治一二年三月三一日、栗原悦之助が神道事務局に神楽の届出し承認を得た文書がある。
岩手県萩荘村市野々の自鏡山山伏神楽の指導を得たといわれている。
大正時代に復活、中断した。昭和五年、栗原の佐藤正吉が指導し再興する。その弟子代表の佐藤左吉に引継がれ現在に至っている。初代庭元栗原悦之助が中断後を再興した。」とあります。
現在の代表者は佐藤敬さんです。
この日の胴は今野久悦さんです。
演目内容について当日プログラムより掲載します。
「摂州住吉の住人、安倍保名は、お家再興と母の病気平癒のため、泉州信田ケ森の信田大明神に出向き祈願を掛け、近くに帳幕を張り宴を開いていました。するとそこに古い白狐が現れ、日には涙を浮べ助けてくれと手を合わせ、保名に駆け寄ってきました。保名は不憫に思い慢幕の中に隠すと、この白狐を追ってきた石川悪右工門にそのことを見届けられ、白狐を差し出すよう要求されます。保名はま隠し通そうと断固突っぱねますが、ついに両者刀を抜いての戦いになりました。
敗れてしまった保名は悪右エ門に縄で捕らわれ、一命も危うくなるのでした。
するとそこへ上人様が現れ「たとえ狐や雁、虎狼のものとて、命あるものを助けるのは仏法の教え」と悪右エ門を諭し追い返えしました。
この上人こそ保名に助けられた白狐が恩返しに変身した姿だったのです。そして、自分は人間ではなく信田の森の白狐であること、保名様に助けられた恩返しのため、上人に身を変じて保名様を助けたことを話し、名残惜しいながら、元の狐の姿になって信田ケ森に帰っていくのでした。
一方、悪右工門の太刀先に傷ついた保名は、この姿のまま都に帰っては人々の笑いものになると思い、傷口を癒すため近くの岩尾の滝に向かうという場面です。」
栗原神楽さんは、この日準優勝で、また今野久悦さんは太鼓の部で個人賞でした。
動画でどうぞ。
