川内神楽「牛若丸宝蔵破り」@ 第46回岩手県南宮城県北神楽大会
さて本日は、第46回岩手県南宮城県北神楽大会から川内神楽さんの宝蔵破りです。
川内神楽さんの由来について
「川内神楽は古い歴史を持ち、今より二○○年前川内要害の利平他数名が、西磐井郡厳美村山谷神楽より政吉師匠を招き指導を受けたのが始まりである。
明治末期に至り神楽は各地に盛んになったので、他に負けないようにと再び三輪流山谷神楽より師匠を招き、振り付けを学んだ。
大正五年、西磐井郡平泉戸河内神楽に、また大正一○年頃、胆沢郡前沢町白鳥神楽を指導し組織した。
初代庭元高橋利平、二代利右エ門、三代七右エ門、四代菅原熊太郎、現在の庭元菅原宏は一二代目である。
昭和五三年三月二五日、衣川村より無形文化財の指定を受けた。」
とあり、現在も代表は菅原宏さんです。
この日も元気に胴を取っておられます。
宝蔵破りは源平物語の一節です。
牛若丸の父義朝が平氏に敗れた際に源氏伝来の八十四巻の兵法書「多神通虎の巻物」を四国は熊山城主鬼一法眼に略奪された。藤原秀衡にこれなくして源氏の再興あるまじと諭され、単騎で熊山城に乗り込み鬼一法眼の娘である皆鶴姫を謀略して宝のありかを聞き出し、ついに巻物を奪還するというもの。
宝蔵破りの演目でのクライマックスは2つ。
一つ目は牛若丸が宝蔵を破り、宝箱の中の物を取っては投げ、ついに多神通虎の巻物を手にするこの場面と、
巻物を奪取して逃げる牛若丸が、後を追ってきた鬼一法眼と術比べの戦いになりますが、覚えたての法術で逃げおおせる場面です。
川内神楽さん優勝おめでとうございました。
動画でどうぞ。
