熊野堂舞楽 竜王の舞
さて本日は、熊野堂舞楽の竜王の舞についてです。
舞楽の二番手の竜王は林家舞楽でいうところの納曽利であると思われる。
古くを辿れば、南都楽所では一人舞の場合は曲名を「納曽利」「陵王」、二人舞の場合は「落蹲」と呼ぶ。
演目については熊野堂舞楽のパンフレットから
「撥状の棒を持ち、まだ冷えて固まらない天地を鎮めながら、島国の大きさを測り、その長さをどこまでも測っていく様子を表している」とあります。
確かに竜王とは即ち海神のことを指しているのだと解釈される。
宝冠には竜の拵え物が飾られていて竜王の様を表現している。
この舞は、源氏物語にも記述されているが古来より慶賀の際に舞われたものということです。
しかしながら、ここでも髪隠しに紙垂を垂らすなど、修験色がありありです。
動画でどうぞ。
