熊野堂舞楽 開闢の舞
さて、宮城県名取市にある熊野神社の春季例大祭ですが、前半の神楽が終わると小休憩の後に稚児行列があります。
神社の鳥居前から本殿まで神官を先頭に舞楽の舞手と子供たちが練行列をします。
その後で、いよいよ熊野堂舞楽が始まります。
奏楽は社務所の廊下で行います。
囃は大太鼓と笛で奏されます。
舞楽の舞手はそこから渡り板を進んで池の中に設えた舞台に上がります。
熊野堂舞楽がいつから始められたかは不明とのことですが、山形県山寺の立石寺に伝わった林家舞楽が元になっているということです。
林家舞楽はの10演目ほどありますが、熊野堂舞楽は次の5演目です。
開闢の舞
竜王の舞
二柱の舞
稚児の舞
太平楽
開闢の舞についてパンフレットから
「天の沼矛を持ち、天の浮橋に立ち、海をかき回し、鉾を引き上げると、その先から滴り落ちる塩が重なり島になるという天地創造の場面を描いている」ということです。
舞楽ではありますが、鉾に白弊がついていたり、反閇を踏んだりと、むしろ修験の神楽の風も感じられます。
残念ながら途中から雨が降りだしたので、次の演目からは客殿の中での上演となりました。
動画でどうぞ。
