熊野堂神楽 天魔弓の舞
さて本日は、熊野堂神楽の七番、天魔弓(あまゆみ)の舞についてです。
この舞は高皇産霊神、神皇産霊神の舞とされている。
「二柱の神が名無雉を弓矢で射殺そうとした時、矢は惡い神に当たらずに雉に当たった。しかし最後には惡い心の持ち主である神に当たるのである。」と、当日の解説チラシにあります。
高皇産霊神は天孫瓊々杵命の外祖父にあたるとされる。
舞の筋立てを追うと、アメノワカヒコが、天孫降臨に先立って降ったが復命せず、問責の使者・雉の鳴女が参るとこれを矢で射殺する。その矢はタカミムスビの元まで届き、彼がその矢を射かえすと、矢はアメノワカヒコを討ったという神話に基づくようだ。
舞の終盤では、二人の舞手が実際に弓から矢を左右に放つ。観衆からは心得のある者がご利益に授かろうと矢を拾い上げて土産にする。
動画でどうぞ。
