湧水神楽 三番叟(真似三番叟付き)@鱒沢神楽初舞
さて本日は、鱒沢神楽初舞から湧水神楽で三番叟です。 さらに道化の真似三番叟が付きます。これは必見です!
胴取さんは、つい先程山ノ神を舞った方です。息を乱すこと無く撥を打つなぞ驚異的です。
幕出し唄は
〽 吉が野に吉が野に日は照るとも常に絶えせぬ 鳴る滝の水
こちらの舞い手も若者らしくキレのいい三番叟です。
話はそれますが、遠野文化研究センター刊「遠野の郷土芸能」に掲載されている湧水神楽の由来にこんな記事があります。
「・・・大迫町内川目の合石神楽から昭和7年に炭焼きに来ていた人に教えられて成立した。当時各村では戦場に神様が出征されることが多く、.ここでもその神送りをしなければならなくなって始めた・・・」とある。
なんということか、戦況が思わしくなくなった大本営は地方から神様まで招集したということか。正に罰当たりな行為だ。
達曽部八幡様は戦後無事にお還りになったのだろうか?
閑話休題
そうこうするうちに、幕からチョロチョロ顔を出していた真似さんばが舞台に出てきました。
真似さんばとは三番叟のモドキであるが、そもそも三番叟自体が翁のモドキであるので、二重のモドキということになる。
そんなことはどうでもよいが。
神楽に限らず、他の芸能でも道化役は必ず舞や踊りの師匠格あるいは全ての技心得に熟達した者のみが到達し得る、正に至芸の技である。
この師匠さんのキレのいい真似さんばに場内からも惜しみない声援と拍手が送られていました。
いや実に見事だ!
動画でどうぞ。
