小倉神楽 御神楽@鱒沢神楽初舞
さて本日は、鱒沢神楽初舞から小倉(こぐら)神楽で御神楽です。
小倉神楽は遠野市附馬牛町上附馬牛に伝わる大出早池峰神楽の弟子神楽で神人派と呼ばれる神楽です。
なので、早池峰神楽の古態を残しているため、優美な舞が特徴とされています。
一時活動が中断した時期があったが、平成二年に復活し現在にいたる。
今は、式六番の舞の他に演目の復活をめざして頑張っているということです。
式六番は次の通り、御神楽・翁舞・三番叟舞・八幡舞・山ノ神舞・岩戸開き それと権現舞
こちらの太鼓は若干寸法が大きめで、音調も低いため、謹厳で古風な印象の拍子に聞こえます。
笛との調和も岩手県北部の二戸地方に近いです・・・というより、今の二戸地方に伝わった神楽拍子は遠野南部の神楽だったということなので、かつての遠野地方の神楽拍子はこのような感じだったのだろうかと想像されます。
舞手は三人ですが、装束は二人が鳥兜に振り袖の雌鳥で、いま一人は鳥兜に脱ぎ垂袴の雄鶏姿です。
これは三神をなぞらえての装束と思われますが、詳細は不明です。
穿った見方をすれば、かつては三人舞を皆女の舞手としていながら人手が足りず男を一人入れるため、あるいはその逆の状況でそういう方便もあったのかということです。
もっとも、これは推測の域を出ませんが、現代となってはそれはどうでもよいことのように思われます。
小倉神楽が伝承されているのは、遠野市附馬牛の小倉集落ですが、とにかく伝承が繋がればとの気持ちだと思います。
幕入りの前に、最後に鈴木をうち振って魂呼ばわりをした後に幕入りとなります。
動画でどうぞ。
