和賀大乗神楽 権現舞(伏獅子) @第16回慶昌寺公演
さて本日は、第16回慶昌寺公演の最後の演目である権現舞です。
和賀大乗神楽ではこれを神送りの神楽としているとのことです。
この日は、権現舞に伏獅子がついた上演となりました。久し振りに拝見しました。
下舞は鈴木智大さんです。若者だけに舞のキレがいいです。
権現舞の特殊演目である伏獅子について当日プログラムより転載
「伏せ獅子は諸神・諸佛の願力に依つて後生安楽を願い、八大竜王の加護を祈り、悪魔を降伏させ、家中の霊気を祓い、厄病を消除する舞です。
通常の権現舞に扇や剣を持った舞い手が加わり、獅子に扇や剣を呑ませます。獅子は鳴き声をあげながら獅子の体内で清め吐き出します。伏獅子の舞の中で使用した扇・刀等は末永い家運繁盛と財宝を表し、これを清め納める意味を持ちます。」
ということです。
この解説にあるとおり、権現様の霊力を示すために、その体内を通過したものは再生するという観念を基にしています。
これは、法印神楽の根底にある輪廻再生思想と基を一にしています。
しこうして、頭齧りも、権現様の体内に一度入り、そして出てくる際に蘇生して諸々の災厄を除した身として生まれ変わることを意味している。
まあ、この日は権現様の口に入れた巾着袋から餅入りの袋が吐き出され、その餅を客席に撒くといったサービス満点の神楽上演会でした。
和賀大乗神楽の皆さん、大変ご苦労様でした。良い神楽を見せていただき感謝申し上げます。
また拝見する日を楽しみにしております。
動画でどうぞ。
