和賀大乗神楽 天の岩戸@第16回慶昌寺公演
本日は第16回慶昌寺公演から天の岩戸です。
この演目も大乗神楽では平神楽の時は特に所望されなければ演じない演目ということです。
鹿島大明神と猿田彦命が出て、岩戸の前で廻りながら舞う。
その後方に立ててあるのは屏風を丸く囲み岩戸としたもので、中には初めから天照皇大神が侍している。
岩戸に掛けてあるのは白紙で作ったキリコで、しめ縄のように切ってある。
幕内で伊弉諾尊伊弉諾の国産みから始まる神話を言い立てるが、大乗神楽では本地垂迹に基づく仏教的な内容となっている。
次に、主力擁王尊(大乗神楽では天手力男命をこう表記している)が「エンヤー」と大音声をあげて出て、激しく舞う。
主力擁王尊が岩戸の前で盤石印を結んで祈祷すると、岩戸が少しずつ開き、天照皇大神が現れる。
錫杖と扇を採って優雅に舞う様は、正に天つ神の舞といえる。
動画でどうぞ。
