貴船神社梵天奉納
さて本日は、昨日に引き続き横手市の貴船神社梵天奉納についてです。
祭りが始まる前から駐車場で各奉納組がスタンバイしてます。
酒っこ飲まねばわねくしぇ寒んめスナ!
神社拝殿の中に、梵天祭りの扁額があったので画像を掲載します。
つまり、梵天とは五穀豊穣の予祝とともに、火防の祈願も兼ねていて、祭りの原点は鎮火祭だったということです。
ところで、東北各地に梵天様の物を納める祭りが多種多様にありますが、その意図するところは様々であり、また文献もあまりないので確たる論拠があるわけではない。庄内地方の御幣祭りでは明らかに五穀豊穣祈願のものであるが、岩手宮城に至ると五穀豊穣、磯大漁、子孫繁栄のシンボルとしての依代の様相である。
で、こちらの梵天は五穀豊穣と火防祈願の祭りです。
貴船会の若者奉納です。腕だけで梵天を抱え上げるのは成人男性としての証、つまり成人男性の通過儀礼ともいえます。
いよいよ梵天を神社拝殿に奉納する場面です。
民俗学的に梵天を男根、拝殿を女陰と比定する考え方もあります。
ともあれ、貴船神社の祭神様に参詣することが第一目的ですので、皆神妙に参拝します。
梵天奉納が終わると、次は各講ごとにえびす俵の奉納となります。
次いで子供たちの俵奉納になります。
祭りが終わった後に、とある講の方に話を伺った所、このえびす俵は毎年作っていたが、近年は作れる人がなくなったので、大事に保管して毎年使用しているということです。
で、最後は盛大に餅まき&子供たち向けにお菓子まきです。
秋田県南部の祭りには「銭ンコまき」というものがありますが、今の時代で考えると、後継者である子供たちを寄せる方便であったのかもしれないと思います。
動画でどうぞ。
