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2016.02.21 | Comments(0) | Trackback(0) | カテゴリ神楽

大森神楽 「水神明神」@第26回ころもがわ神楽まつり

さて本日は、奥州市衣川区のサンホテル衣川荘にて開催されました第26回ころもがわ神楽まつりに行って参りました。
毎度のことながら、衣川の皆さんの絆の強さと、アットホームな雰囲気を堪能した一日でした。

最初は三団体の胴取りさん達によります寄せ太鼓で幕開けです。
その後、衣川小学校の子供たちの御神楽奉納でした。(これは割愛させていただきます)



ということで、トップバッターは大森神楽さんの水神明神です。

その前に大森神楽さんの由来について

「大森神楽は昭和45年7月、当時の衣川村立衣川小学校大森分校教諭の佐々木久雄(直木賞作家、三好京三)氏と当時衣川村の教育長で大原神楽の師匠、小坂盛雄氏が中心となり、分校の児童に神楽を伝授したのが始まりである。その後学校教育と関わりあいながら活動し、児童全員に踊り伝えられてきた。平成10年3月に大森分校が閉校になり、保存会としてスタートした」

とあります。現在の代表は佐藤吉訓さんで、この日も胴を取っておられます。

DSC06493.jpg

水神明神は、大森神楽さんの師匠神楽である大原神楽の小坂盛雄先生が残していた神楽本から復活させた演目ということす。
南部神楽ではサンヤ舞と言われる荒舞の部類に属するもので、物語性というよりは、手印を結んだり、修験の足踏みを型とするなど、祈祷色の濃い演目です。

DSC06504.jpg

神楽幕を激しく揺らしながら東の水神明神が舞い出ます。二人舞なので迫力があります。 

続いて西の水神明神が出ます。

そして、各々言上して互いに領地を譲らず、戦いになります。

DSC06510.jpg

そこへ割って入ったのが豊葦原瑞穂の国を治める猿田彦です。
東西の水神明神に国分けを命じて、めでたく千代の御神楽となります。

DSC06520.jpg

さて、この後舞手が装束をあらためる間に、いつもの恒例によって、胴取殿の撥車です。鮮やかな撥裁きを御覧ください。

DSC06530_2016022117501654e.jpg

そして崩し舞となります。
これは、刀を持って祓い清める「山賊崩し」なそうです。すごい迫力です。

DSC06534.jpg

動画でどうぞ。

テーマ:伝統芸能 - ジャンル:学問・文化・芸術

2016.02.21 |

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Author:祭りの追っかけ
祭・・・それは祈り、畏れ、そして縋り付くばかりの信仰、神人共生の歓びの象徴。さて、明日のエネルギーの糧を求めに彷徨おう。

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