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2016.02.18 | Comments(0) | Trackback(0) | カテゴリシシ踊り

四ツ堰鹿子踊 入羽・切羽@第54回紫波町郷土芸能祭

さて、本日は第54回紫波町郷土芸能祭から四ツ堰鹿子踊についてです。

四ツ堰鹿子踊は、幕踊り系のカンナガラ獅子です。

紫波町の民俗芸能誌によりますと

「古くからの伝書によれば、朝倉流四ツ堰鹿子踊と称して正徳2年8月朔日に扇田五郎兵衛成行が書き留めた伝書が残っている。又、伝承の経路は不明だが古老の口伝として二日町の鹿踊の伝承を受けたともある。しかし、二日町鹿踊は、最近まで16年毎にしか踊らなかったことから考えると耳取型の鹿踊に師事し現在の踊り方になったものと思われる」とあります。



しかしながら、二日町鹿踊とは違って、鹿頭というよりも獅子舞の頭に鍬形の角をつけた異形の頭をつけ、カンナガラは無色で、腰差しは白紙に赤く縁取りしてある。

また、紫波地方の鹿踊につきものの一八(踊りのリーダー役)が進行役を務める。

DSC04895.jpg

入場から庭入りの「入羽」でめぐった後、曲調変わってテンポの早い切羽になる。
四ツ堰では鹿唄が35番あるといい、この日は壁越し、おもしろや、羽違いを踊った。

DSC04908.jpg

花巻市までは太鼓系鹿踊が分布しているのに対して、紫波以北になると幕踊り系に一変する。(山岸など一部異色もあるが)
同じ南部藩領であるのに不可思議ではあるが、江戸時代は今よりももっと混沌としていたに違いないと思う。

DSC04914_201602182053322ef.jpg

動画でどうぞ。

テーマ:伝統芸能 - ジャンル:学問・文化・芸術

2016.02.18 |

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Author:祭りの追っかけ
祭・・・それは祈り、畏れ、そして縋り付くばかりの信仰、神人共生の歓びの象徴。さて、明日のエネルギーの糧を求めに彷徨おう。

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